どうも!ema男です。
今日も訪問ありがとうございます。
今回は、太陽光の売電について、セルフシミュレーションの方法を紹介します。
売電価格は、年々値下がりしており、2021年は「19円」。2022年は「17円」になりました。
しかし、売電価格が値下がりしているだけでなく、太陽光の性能上昇やコストダウンを企業が行っているため、一概に太陽光が終わったわけではありません。
売電価格が下がった今だからこそ、適切な業者選び・自分たちでシミュレーションして、『本当に付けても損しないのか?』を検証するのが大事になります。
この記事では、我が家の太陽光を元に2022年でも儲かるのかを検証します。
- 太陽光を検討している人
- セルフシミュレーションしたい人
- 損しない方法を知りたい人
それでは、紹介していきましょう。
我が家のスペック
まず、ステップとして大事なのは、太陽光のスペックを把握するところです。
メーカー | 海外メーカー |
システム容量 | 8.375kW |
パワコン | 3kW+5.5kW |
設置費用 | 1,245,700円 |
1kW単価 | 148,652円 |
ローン金利 | 0.7% |
借入期間 | 35年 |
住宅ローン適用後 | 1,404,885円 |
我が家は、工務店経由で海外メーカーのソーラーシステムを導入しました。
売電額のシミュレーションにあたって注意したいのがローン金利を適用することです。
太陽光を含めた形でローンを組んでいるのであれば、金利を加味した返済額で計算しましょう。
発電条件
実際のシミュレーションにあたり確認しておく情報としては、発電条件です。
自分の住んでいる地域の日射量などの数値が分かっていないと計算は不可能になります。
今回は、我が家の例を元に算出していきましょう。
日射量 | 3.84kWh/m2 | ※地域により変動 |
ロス率 | 25% | ※最悪な状態を仮定 |
劣化率 | 0.25%~0.50%/年 | ※今回の計算では、0.5%で計算 |
売電価格① | 0~10年間 | 17円 |
売電価格② | 卒FIT後 | 7円 |
購入価格 | 平日昼間 | 29.24円 |
日射量
太陽からの放射エネルギー(日射量)は、地域によって変わってきます。
我が家は、太平洋側なので比較的高い数値になっています。詳しく調べたい場合は、NEDOのサイトで平均日射量を閲覧することができます。
ロス率
太陽光は発電する上で様々な要因で損失が発生します。
- 気温上昇(25℃以上)
- パワコン変換効率
- パネルの汚れ
- 性能による機差
発電効率を下げる要因はたくさんあります。
夏になると日照時間が増えるので、発電量が増えると思いますよね。
気温上昇=太陽光パネル温度上昇になり、効率を下げる要因となります。
日射量だけで、発電量を判断しないように注意が必要です。
発電量をシミュレーションする時に、『85%』という損失で計算することが多くなっています。
しかし、今回の我が家の計算では、もう少しリスクをとって『75%』で計算していきます。
劣化率
ロス率と同時にパネルの劣化にも注意する必要があります。各団体が発表しているデータによれば、年間で0.25%~0.5%の劣化があると実証されています。
メーカーの方でもパネルの劣化は、保証されており、定められた範囲を超えた場合の劣化は保証対象となります。
発電量の計算式
それでは、これらの情報を元に実際に計算していきましょう。
年間予想発電量計算式(Ep)
Ep=H×K×P×365÷1
H=年平均日射量/接地面1日あたり
K=損失係数
P=システム容量
365=年間日数
1=日射強度
100%売電で計算してみる
それでは、年間予想発電量を実際に計算してみましょう。
- H=3.84kWh/m2
- K=75%
- P=8.375kW
=8809.056kWh
次に劣化率を考慮して10年間分の売電費用を計算してみましょう。
Ep×劣化率で計算できます。
経過年数 | 劣化率 0.5%/年 | 発電量 (kWh/年間) | 売電価格 (円/年間) | 売電価格 (円/月間) | 売電価格 (累積) | 収益 (円) |
---|---|---|---|---|---|---|
初年度 | 0% | 8,803.80 | 149,665 | 12,472 | 149.665 | -1,404,885 |
2年目 | 0.5% | 8,759.78 | 148,916 | 12,410 | 298,581 | -1,255,220 |
3年目 | 1.0% | 8,715.76 | 148,168 | 12,347 | 446,749 | -1,106,304 |
4年目 | 1.5% | 8,671.74 | 147,420 | 12,285 | 594,168 | -958,136 |
5年目 | 2.0% | 8,627.72 | 146,671 | 12,223 | 740,840 | -810,717 |
6年目 | 2.5% | 8,583.71 | 145,923 | 12,160 | 886,763 | -664,045 |
7年目 | 3.0% | 8,539.69 | 145,175 | 12,098 | 1,031,937 | -518,122 |
8年目 | 3.5% | 8,495.67 | 144,426 | 12,036 | 1,176,364 | -372,948 |
9年目 | 4.0% | 8,451.65 | 143,678 | 11,973 | 1,320,042 | -228,521 |
10年目 | 4.5% | 8,407.63 | 142,930 | 11,911 | 1,462,971 | -84,843 |
太陽光の設置費用は、1,245,600円(金利0.7%で1,404,885円)です。
今回の余裕を見た計算でも146万円の利益となったので、10年間運用できると、投資した額は全て回収できる計算になります。
ついでにFIT制度が終了してからの売電価格も計算してみましょう。
経過年数 | 劣化率 0.5%/年 | 発電量 (kWh/年間) | 売電価格 (円/年間) | 売電価格 (円/月間) | 売電価格 (累積) | 収益 (円) |
---|---|---|---|---|---|---|
11年目 | 5.0% | 8,363.61 | 58,545 | 4,879 | 1,521,571 | 58,086 |
12年目 | 5.5% | 8,319.59 | 58,237 | 4,853 | 1,579,754 | 116,632 |
13年目 | 6.0% | 8,275.57 | 57,929 | 4,827 | 1,637.683 | 174,869 |
14年目 | 6.5% | 8,231.55 | 57,621 | 4,802 | 1,695,304 | 232,798 |
(省略) | ||||||
21年目 | 10.0% | 7,967.44 | 55,772 | 4,622 | 2,090,022 | 629,673 |
22年目 | 10.5% | 7,879.40 | 55,156 | 4,596 | 2,145,178 | 685,137 |
23年目 | 11.0% | 7,835.38 | 54,848 | 4,571 | 2,200,026 | 740,293 |
24年目 | 11.5% | 7,791.36 | 54,540 | 4,545 | 2,254,565 | 795,141 |
25年目 | 12.0% | 7,747.34 | 54,231 | 4,519 | 2,308.797 | 849,689 |
如何でしょうか。25年間何もなく運用できた場合は、230万円の利益になります。
今回の内容を簡単にグラフにまとめてみます。
この額に投資額140万円を差し引くと9年目から収支がプラス方向に振るようになります。
最終的には、85万円の収益となり、100%売電を行っても85万の黒字ということになります。
余剰売電の家庭には朗報
電化住宅の場合は、昼の電気料金が高額で、夜間が安くなるというプランが適用になります。
昼の使った分を売電額17円 ⇒ 買電額29円に置き換えると更にリターンが大きくなります。
まとめ
2022年の売電契約(17円)の場合でも、10年以内に元を取れることが分かりました。
リスクを取った100%売電でも、10年の運用で設置費用を回収できることは大きなメリットです。
しかし、これには条件があります。導入で失敗しないように以下のことには気を付けて下さい。
- 太陽光に適した地域、土地であること
- 太陽光発電に向いた屋根であること
- 割安な太陽光であること
- 施工業者が信憑性のあるシミュレーションをしてくれること
- 実績があり、施工がしっかりした業者を選んでいること
土地や家屋の条件も大事ですが、最も大切なのは信頼できるメーカーに依頼することです。
我が家では、業者の売電予測データが信頼できるのかを自分達でセルフシミュレーションして確認しました。なかには、日射量やロス率が現実と大きくかけ離れている数値で計算しているメーカーもありました。
太陽光を導入する場合には幾つかの方法があります。
- ハウスメーカーに依頼する
- 訪問販売やイベントで施工業者と直接会話する
- 地域の施工業者にコンタクトを取る
- ネットの一括見積を利用する
ハウスメーカー等の建築会社に依頼する場合は、家と太陽光のトータルプランで検討して貰えるので、外観を損なうことなく効率の良い発電ができる家を検討して貰えるメリットがあります。また、太陽光の費用を住宅ローンに組み込んだり、メーカー独自の太陽光プランがあるのもメリットです。
ハウスメーカーに太陽光を依頼する場合は、窓口がハウスメーカーになるので、怪しい業者を使わない可能性が高いですね。
次に、訪問販売や施工業者と直接やり取りするのも手ですが、信頼できるメーカーを判断することが難しいのがデメリットです。
複数業者を比較することによって、コスパ、実績に優れ信頼できるメーカーを判断することができます。しかし、直接自分でコンタクトを取る場合は、多大なる労力と時間が必要になります。
家の打ち合わせも大変なのに、太陽光メーカーを周るのも一苦労ですね。
そのような場合は、ネットの一括見積を利用しましょう。
今回紹介する『グリエネ』という一括見積サイトは、全国450社の中から厳選した業者をグリエネが選んで見積りとして紹介して貰えるプログラムです。事前にグリエネに要望を伝えた上で優良業者を紹介してくれるので、複数見積りサイトに有りがちな、複数業者による売り込みはありません。
太陽光を検討してる方は、後悔しないように検討してみて下さい。優良業者選びが一番重要です。
最後までお読みいただきありがとうございます。